アジアジェットスキー事情見聞録 7:インドネシア編 レポート福井 昇

インドネシア語で「千の島々」を意味するジャワ海に浮かぶ”プロウスリブ・マリンリゾート”あまりの美しさにカラーページで初登場。南国の自然の美しさと自由気ままなライティングが氏のジェットスキー熱をますます高めたようだ。


灼熱の国”インドネシア”へ入る


1987年8月26日、魅惑の島、台湾を後にし、今回は、灼熱の国、「インドネシア」へとやって来た。目的は、あの[JAL」のリゾート、プロウスリブヘのカワサキJETSKI"X”−2 5台分の納入と現地スタップへの取り扱い指導である。
  
   暑い、とにかく暑い。深夜の到着にもかかわらず、出迎えてくれたのは、川崎重工、ジャカルタ事務所の所長I氏である。現地では最高級のトヨタクラウンで、運転手を従え得ての出迎えである。

この国では役員クラスともなると現地の人を雇った方が経済的で、しかも安全なのである。この運転手業も言質の人々にとっては高級で安定所得の職業などである。

40分程高速道路を走り、ジャカルタ市内に入る。今日は、ここで1泊。以前は一流ホテルと言われていた入泊6000円のホテルである。 

インドネシア・ジャワ海に浮かぶ、「プロウスリブ」NEWリゾートスポットとして注目されている。

 

 


ジャワ海に浮かぶマリンリゾート・・・
プロウスリブで処女航海


自然・人・ジェットが一体となる「プロウスリブ」


  翌日27日、私とI氏は、カワサキ・ジャカルタ事務所から30分程のジャカルタ港近くのマリーナへと向かう。 プロウスリブへは、このマリーナから洋上70Km、船にゆられて行くのである。本来ならば42人乗り、ヤマハの高速艇「ルンバルンバ」で、わずか1時間半で着いてしまうところなのだが、8月のこの時期、オープン前だったので残念ながらまだ運航しておらず、私たちを運んでくれたのは、ディーゼルクルーザーで木製、たっぷり3時間半もかかってしまった。船内は暑いやら臭うやらーさすがに参ってしまった。島に到着した頃は陽も落ち、あたりは真っ暗。このあたりは、小さな島々が点在し、インドネシア語の、「プロウスリブ(千の島々)」から、その名がつけられている。1周歩いて10分程の島々は、プライベートな島も多く世を捨てた人々がセカンドハウスを持ちモーターボートで大きな島と行き来するー南国の理想社会である。その中から、ひときわ光り輝く島がある。しかも灯りはロマンチックなたいまつ風。ここがその「プロウスリブ・マリンリゾート」である。棧橋ではスタッフが出迎えてくれる。やしの葉で被われたホテルのロビーは、南国情緒豊さで疲れた身体に心地よい安らぎを与えてくれた。まだ完全には機能していないレセプションでチエックインを済ませて、I氏と2人ゲストルームへと向かった。男性2人でー?と思いきや、案内された部屋は2人で泊まるには広過ぎる程の大きなコテージである。TVやラジオもなく、聞こえてくるのはやしの木を飛び回るカラス程もあるコウモリのキーキー鳴く声と心地よい波の音だけ。完全に新婚さん向きの部屋である。 この時点ではまだ、カワサキ"X-2"は到着しておらず、取りあえず日本人インストラクター2人にジエットスキーHow toを教えることにした。右手には青だけを持ち、ビシバシときびしい教育ーこれが本来の私の姿である。〔!?〕その日の夕方には、この島のシンボルとも言える「ヤマハ・ルンバルンバ」がジャカルタからの処女航海を終えて到着。拍手の出迎えに警笛を鳴らして応える。船にはさぞかしギャルがたくさん乗っているだろうーと期待もむなしく、降りて来たのはホテルの社長夫妻とゲストのみ。しかもルンバルンバの後部には、「ヤマハ・マリンジェット・・・・」
  
   翌朝、我々は、まだ到着しない”x−2”の確認のため、ルンバルンバに乗りジャカルタヘと向かう、乗客は我々2人、南国の美しいエメラルドグリーンの海を、あっと言うまの1時間半でジャカルタへと帰って来た。 

現地スタッフへの取り扱いトレーニングもバッチリ。訪れる人は、安心してマリンスポーツが楽しめる。

 

インドネシアの代表的な民族衣装。金糸を使った更紗製。おしゃれなレディも妙に色っぽい。


なんと”ヤマハ・ルンバルンバ”でジェットを運搬


 ジャカルタ市内の昼間はとにかくスゴイ、交差点で停止したとたんに”バジャイ”や”ベモ”と呼ばれる三輪車20台くらいがドドーッと停止線の前へなだれ込んでくる。そしてこの足の遅い三輪が信号が青になると同時にドタバタと加速していく姿に思わず微笑んでしまった。最近では交通の妨げにもなるため、中心部から締め出しが実施されているがまだまだ健在。ジャカルタの裏通りなどは地元の人たちの生活に触れられておもしろい。
  
   カワサキ・ジャカルタ事務所に戻り”X−2”の確認をすると、やはり通関でひっかかっているとのことである。段取りを済ませ、翌日には運べることになり、ホッと一息。翌朝、再度ジャカルタのマリーナに行き"X-2"を待つ。10時発の”ルンバルンバ”に乗る予定なのだが、10時40分まで待っても"X"−2は来ない。しびを切らしたパンタラの取締役N氏が大声で「もう出発だ!」と怒った。我々は必死になって待ってほしいと頼むのだが、聞き入れてくれない。すると、”ルンバルンバ”のイントタクターとして来ていたヤマハの日本人スタッフが「もう10分待ちましょう」とN氏を説得してくれ、10分だけ待ってくれることになった。
イヤー助かりました。その間にトラックに積まれた"X-2"5台がマリーナに到着した。カンカンになったI氏が現地人運転手を怒ったら、なんと、「食事をしていて遅くなった。」と平気な顔で答えるのである。平均して東南アジアの人間は、どの国でも2時間位遅2黷驍フは平気で、あたり前くらいの感覚であるらしい。とにかく、無事(?)到着した"X-2"5台をルンバルンバのデッキに積み込み、再び「プロウスリブ」に向けて出航である。 

ジャカルタの北東70Kmに浮かぶ島々。珊瑚礁の海で”自由”を従えてライディング・・・壮快!

 

 

現地スタッフとともに”X-2”の処女航海。一人でも多くの人に体験して欲しい!


新艇KAWASAKI"X-2"ジャワ海で処女航海


 やっとの思いでジャカルタを離れ、船は一路、「プロウスリブ」へと向かう。前回と違い、今回は5台の"X-2”を従えての航海だったので一気に気が楽になってしまった。島に到着。を現地スタッフに引渡し、あらためてホテルでチェックインをする。なんと今度の部屋は、スタッフ専用のワンルーム・コテージである。前回のスイートルームと大ちがいの、とても小さな部屋にベッドが1つ。まるで南国の独房に入れられた心境でさびしく1人寝をした。
  
   翌日、いよいよ新艇"X-2”の処女航海である。5台の内の1台は新品のままスペアパーツ用として保管した。(カワサキ製に問題はないが、なにしろ南の島の事、スペアパーツの物流を考えて)残りの4台で、現地の日本人イントラクター2名にバッテリー一流の交換、始業点検の方法などを講習する。いよいよ海上へ。3台はフロートを付け、残り1台には付けずに私が乗り込む。I氏を含め、合計4台で南太平洋の美しい海へと出て行った。このあたりの海域は珊瑚礁に囲まれた無数の小さな島々が密集しているため、大へん海は浅い。ゆえにサメは生息していないと現地の人は言うのだが、透き通って見える海底を見ていると、あまり気持ちの良いものではない。それにしても、この海の珊瑚は美しい。沖縄などと違い全てが"生きている”ので、その美しさは、赤・青・緑・紫・など、まるでテレビのテストパターンを見ているような美しさなのだ。"X-2"4台が縦1列に並び、私の号令で3台がついてくる。浅いリーフの上を走っていると、まるで錦鯉ほどもある大きさのコバルトフィッシュ〔正確な名前はわからない)があたりを泳ぎ回る。
一瞬、自分は竜宮城に迷い込んでしまった気がしたほどだった。その後は彼らに自由に走らせ、私は昼寝をしていた。彼らは燃料が尽きるまで帰ってこない。南国の輝く太陽と青い海、その中を走りぬける”カワサキジェットスキーX−2”なんと壮快なことか!読者諸氏も機会があれば是非一度はおとずれて、南の島を自由に走ってほしい。そしてこの島の夜は、ほとんど灯りがないいので闇夜にキラメく、宝石のように美しい星空が一段と魅力的なのだ。この広い宇宙、そしてほんの小さな天体である地球、そんなことを考えれば、イヤなことや辛い2アとなど、ほんのちぽけなことに思え元気が出てくるというものだ。昼間の楽しさとロマンチックな夜・・・・僕はジェットスキーに乗っているボードナウ

読者全員をこの”プロウスリブ”へ連れて行き、X-2に乗せてあげたい!! 

インドネシアの代表的な乗り物”ベモ”。4人乗りの乗合バス200Rp〜(15円〜)

 

 

プロウスリブ・マリンリゾートにさん然と輝く”X-2” ここのシンボルになってくれるだろう


東南アジアから再び欧州へ


台湾〜インドネシアのジェットスキー見聞記も無事終了。灼熱の太陽、美しい海でのライディング、秘密めいたナイトタイムを思う存分楽しんだ氏・・・・・「おいしいピザが食べたい!(と言ったかどうか?)」と再度イタリアヘ。

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