更新日:2010年01月30日
S800M1968年式(国内仕様) エンジン O/H 入庫!
2005年1月16日(日) 一昨年前にレストアしたS800M 43年式がガレージに入庫した。
前機会で出来なかったシリンダーボーリングで、やはりオイル上がりがとても気に掛かるとの
神経質なオーナーのオファーである。それに関わりオイル消費もひどいので今回の入庫となる。
レストア後、一年位では未だとてもEng、ルームが綺麗ので作業に気を使って疲れてしまいそう。
取りあえずボンネットフードから取り外し作業に掛かる事にする。
シリンダーボーリング以外にブレーキマスターCYL,のオイル漏れとヘッドカバーからのオイル
滲みも改修する。マスターCYL、から少しオイルが溜まっているのが見える(写真:左下)
ヘッドカバーはオイルが滲むとオーナーから一年前にクレームが付いていたがシーラントで押さえ
今回まで済ませていた。(写真:右下)
一年でもやはり他にオイルが滲んでいる箇所があった(写真:左右下)
少しオイルが滲むとほこりが付き下の様になる。Eng,が綺麗になるとよく目立つ。
左Eng,マウントステーの滲みはヘッドからのオイル漏れだと思う(写真:左下)
全体的にはとても綺麗なEng、ルーム。これから塗装に傷を付けない様にEng,Assyを慎重に
降ろす事にする。
1月25日、午後からEng,Assyをボディから降ろす作業に入る。
今回はミッションAssyを切り離してEng,のみを降ろすことにした。作業は随分楽だがEng,
搭載時は少し難しいかな? Eng,のみだとミッションオイルを抜かなくて良いし、プロペラシャフト
だって外す必要は無くなるのである。
今回はEng,のみなのでフォークリフトは一台で済んだ。(車体後部を持ち上げる必要が無い)
ボディの塗装面に傷をつけない為、苦労しているのがオーナーに分かるのだろうか?(写真下)
早速”S”専用Eng,台にSETして分解作業準備に入る。写真撮影後サービスルームへと
転がして移動する。私はどの瞬間の作業も旧車マニアとして大事な過程だと思っているので
作業室は何時でも整理整頓をして美しく、工具は当然綺麗に管理されている。
ガレージに居ても楽しく、作業室に居ても楽しく、綺麗なEng, キャブAssyを見ていても楽しい。
もちろん走っている時も楽しくて、いつも仲間がガレージに来てくれて楽しい。
唯一つ残念に思うのはもう十年若い時期に今の環境を味わうことが出来たのであれば更に
幸せを感じていただろう。(そううまく行かないのが人生!)
(写真:左下)最初にEng,オイルを抜く。ドレンボルトは一年前に新品を使ったのだがこの車の
オーナー居住地が、日本海に近い事も有り冬季凍結防止剤で白く錆びていた。
当然ボディ下周りには数箇所の同錆が発生していた。
(写真:左下)CYL,HEADを裏から覗く。全体にカーボンが多く燃焼温度がオイル上がりにより
低いことが良く分かる。これでもスパープラグは”7番”を使用していた。
(写真:右下)唯一、1番シリンダーのみが少し燃焼温度が高かった思われる焼け方。
1月26日、今から続きの作業を始める為本日ここまで。
1月27日、Eng,Assy ロアエンド部を分解する。
外したばかりのオイルパン(下)走行500Km後でもこの様な色になる。(写真:右下)エレメントの
ケースを内側より見る。底にスラッジが少し見える。
オイルエレメント:何だか得体の知れない物が付着していた(500Km走行でも新品に交換!?)
まぁ、1500円位の物だから・・・ (写真:右下)洗浄後のケースとオイルパン
(写真:左下)クランクケース(ロアー)を取り外したらクランクウエブがドカッーと見える。
(写真:右下)各部パーツを取り除いた品疎なEng,Assy。この後Eng,台から降ろしてクランク
Comp、を取り外して行く。
本日、ここまで。
1月28日、クランクシャフトをクランクケースから取り外す。一人で作業しているのでこの工程は
かなり要領が必要! クランクaSSYは重いので外した途端落とさない様に気をつける!
作業が大変なのでその他写真は今晩(29日夜)掲載予定!?
本日、取りあえずここまで。
2月3日、日本全国大寒波が訪れ関西も例年に無く寒い!
中々更新が出来ないまま2月には入ってしまった。(写真:左右下)4気筒分共写真の様にピストン
スカート部にスカッフィング?が見られた。オイルクリアランスが大きくなってこの状態になったの
だろうか?
ライナーを取り外す。(写真:左右下)M6−全ネジを2本使用してライナーを持ち上げ抜き取る。
気持ち良く、スッーと抜き取ることが出来る。抜き取り後のW・ジャケット内はとっても汚い。
ホンダ”Sシリーズ”はウェットライナー方式。ライナー外壁が直接冷却水に触れる事で冷却効率を
向上させる40年前にはとっても技術的に難しいCYL,構造を採用している。
特に驚くのはCYL、ブロックをアルミダイカスト鋳造で成型した事で量産性と軽量に努力している
事である。もちろんこの方式だからウェットライナーなのであるのだが、当時のホンダ開発陣は
どちらを優先したのか私自身とても興味が有る。また、開発当時の40年前ではライナー底部に
巻いてある Oーリング(4本)の材質には何を使っていたのか?耐久TESTは大変だったのか?
そんな事も気になっている。その他、海外を含め二輪、四輪量産車で核ウェットライナー方式を
採用していたメーカーが有ったのでしょうか!?何方か知っている人教えて下さい。
取り外したライナーを洗浄する。洗浄液で洗うと O-リングは綺麗に取れる(写真:右下)
4本の O-リング(ライナー) (写真:右下)見ているだけで気持ちが悪くなりそうなライナー底部の
O−リング挿入部
洗浄液をブローして後ブラストしてやる。ジャケット部も含め綺麗になった。
作業はクランクケース(アッパー)次ページへと続く。
本日、ここまで。